CHORDOCK · MUSIC PRACTICE TOOLS

ギターのスライド奏法で音が途切れる原因は?初心者向け3つのコツ

ここでいうスライドは、押さえる手の同じ指を弦から離さず、別のフレットへ移動して音程をつなぐ奏法です。音が途中で消えるときは、押さえる力が足りないとは限りません。指が弦から離れる、強く握って手が動かない、目的のフレットを通り過ぎる、という原因を分けて確認しましょう。まず標準チューニングの1弦5→7フレットを使い、一回のピッキングで到着音までつなぎます。

主な機能・選択肢

  • 1弦5フレットを一度だけ弾き、同じ指を弦から離さず7フレットへ動かす
  • 音が続く接触は保ちつつ、親指と手首を固めるほど強く握らない
  • 7フレットの金属線すぐ手前へ着地し、到着音とタイミングを確認する
同じ弦の5フレットから7フレットへ人差し指を動かすPioと、着地点を示すドック先生

二つの音を別々に確認してから、一回だけ弾く

チューニング後、1弦5フレットと7フレットを人差し指で別々に押さえ、普通にピッキングして両方が澄んで鳴るか確認します。指先は各フレット区画のボディ側にある金属線すぐ手前へ置きます。次に5フレットを押さえて一度だけピッキングし、音が残っている間に、同じ人差し指を弦へ触れたままボディ側の7フレットまで動かします。到着時に右手で弾き直さないのが今回の練習です。一般的なTABでは上がるスライドを5/7と書くことがありますが、sなど別の表記もあるため、使用する譜面の凡例を優先してください。

指を浮かせず、押し込みすぎない力を探す

移動中に指先が弦から離れると、5フレットの音が消えて7フレットを押さえ直した別の音になります。反対に、ネック全体を強く挟むと指が引っかかり、手首や親指も動きにくくなります。まず5フレットをきれいに鳴らせる力で始め、弦がフレットへ触れ続ける範囲で余分な圧だけを少し抜いて移動します。親指を一か所へ強く固定せず、手の移動に合わせて軽く滑らせるか、接触を緩めて構いません。肩を上げず、手首を大きく曲げずに往復できる速さを選びます。

速さより、7フレットへ正確に着地する

途中の音が聞こえても、6フレットで止まる、7フレットを通り過ぎる、金属線の上へ乗ると、到着音は不安定になります。最初は拍を付けず、5フレットから7フレットの金属線すぐ手前へ同じ距離を5回動かします。次に50 BPMで1拍目に5フレットを弾き、2拍目までに7フレットへ着地し、3・4拍目を休みます。8回とも到着音が聞こえたら、「1と2と3と4と」の数字で弾き、直後の「と」で7フレットへ着く短いスライドへ進みます。速さを上げても、始点と終点の音程が分かることを優先してください。

Pio: 音を切らさないためには、ずっと強く押したまま滑らせればいいの?

ドック先生: 弦との接触は保つけれど、力任せに握る必要はないよ。指が浮かない範囲で余分な力を抜き、親指も手の移動についていけるように軽くしてみよう。最後に7フレットの金属線すぐ手前へ止まれれば、弱い力でも到着音がはっきりしやすいよ。

今日できる8分のスライド練習

  1. 1分:チューニングし、1弦5フレットと7フレットを別々に3回ずつ鳴らす
  2. 2分:音を出さず、人差し指を1弦へ触れたまま5→7→5フレットと動かし、親指と手首が固まらない位置を探す
  3. 2分:5フレットを一度だけピッキングし、7フレットへ滑らせる5/7を5回行い、休んでもう一組繰り返す
  4. 3分:50 BPMで1拍目に弾き、2拍目に7フレットへ着地する形を8回行う。安定したら数字で弾き、直後の「と」へ着地する

よくある質問

5/7は何を意味しますか?

一般には、同じ弦の5フレットから7フレットへ音を上げるスライドを表します。斜線、s、曲線など表記方法は資料によって異なるため、そのTAB譜の凡例も確認してください。

7フレットへ着いたとき、もう一度ピッキングしますか?

今回の一回だけ弾くレガート練習では、5フレットを一度だけ弾き、到着音は左手の移動でつなぎます。ただし曲や譜面が到着音の再ピッキングを指定している場合は、その指示に従います。

必ず人差し指でスライドしますか?

必須ではありません。前後の音やフレーズにより、中指、薬指、小指も使います。最初は人差し指で1弦5→7フレットを試すと、手全体の移動と着地点を観察しやすくなります。

親指はネックの同じ場所へ固定しますか?

強く固定すると手が動きにくくなります。親指は軽く触れたまま手と一緒に移動させるか、必要な瞬間だけ圧を緩めて構いません。鋭い痛み、しびれ、関節や手首に残る違和感があれば中止してください。

スライド中の擦れる音は失敗ですか?

弦や指の状態によっては擦れる音が多少入ります。特に巻き弦では目立つことがありますが、完全に消そうとして指を浮かせると音程も途切れます。まず短い距離で余分な力を減らし、目的の二音が聞こえることを優先してください。

アコースティックギターでも同じ練習ができますか?

できます。エレキより到着音が小さく感じる場合がありますが、強く握って音量を無理にそろえる必要はありません。短い距離で接触と着地点を確認し、始点と終点が聞き分けられることを目標にします。

低いフレットへ戻るスライドも同じですか?

基本は同じです。同じ指の接触を保ち、目的のフレットの金属線すぐ手前へ止まります。TABでは7\5のような下向きの斜線を使うことがありますが、資料ごとに表記が異なるため凡例を確認してください。

スライドバーを使う奏法と同じですか?

異なります。この記事は、押さえる手の指先を弦へ触れたまま移動するフレッティング・ハンドのスライドを扱います。金属やガラスのバーを弦へ当てるボトルネック/スライドギターは、ミュートや音程の取り方も別の技術です。