CHORDOCK · MUSIC PRACTICE TOOLS

ギターのタイは弾き直す?音を伸ばす長さと数え方

同じ音が2つ書いてあるのに、2回弾いてはいけないの? タイは同じ高さの音符を結び、長さを足してひと続きにする記号です。後ろの音符の位置でも拍は数えますが、弦は弾き直しません。今日は4/4拍子で4分音符2つをつなぎ、1弦開放のEだけで「弾く」と「伸ばす」を分けてみましょう。

主な機能・選択肢

  • タイの後ろの音符では弾き直さず、前の音を伸ばす
  • 4/4で4分音符+4分音符なら合計2拍。拍を数える声は止めない
  • 伸ばす間は休符ではない。音を止める位置も先に決める
4/4拍子で1弦開放Eを使う比較図。上段は1・2拍目の4分音符をタイでつなぎ、1拍目だけ弾いて2拍目は伸ばす。下段はタイなしで1・2拍目に弾く。両段とも3拍目で消音し3・4拍目は休む

1.音符2つでも、音の出だしは1回

図の上段は同じ音の4分音符をタイでつないだ例です。4/4では4分音符1つが1拍なので、合計は2拍。1拍目の頭で弾き、2拍目も響きを残し、3拍目の頭で音を止めます。下段はタイなし。1拍目と2拍目にそれぞれ弾き、やはり3拍目で止めます。比べたいのは音量ではなく、音の出だしが1回か2回かです。まずギターを置いて、上段は「ターア」、下段は「タ・タ」と同じ2拍の長さで言い分けてみましょう。図の3・4拍目は、どちらも休みです。

2.開放弦で、伸ばす時間と休みを分ける

標準EADGBE・カポなしの1弦開放Eを使えば、押さえる指を動かさずにリズムへ集中できます。軽く1回弾いたら、2拍目でピックや指を弦へ戻して触れないようにします。3拍目の頭で弾く側の指を弦へ軽く触れさせ、3・4拍目を静かに過ごします。タイの途中で消音すると、伸ばすはずの音に隙間ができます。ただしギターの響きが自然に小さくなることと、わざと弦へ触れて止めることは別です。音量を保とうとして途中で弾き足す必要はありません。力まず、痛みがあれば中止してください。

3.小節線をまたいでも、伸ばす途中で弾かない

たとえば4拍目の4分音符から、次の小節の1拍目の同じ音の4分音符へタイが続く場合も、合計2拍です。「4|1」と数えながら音を伸ばし、今回の練習では次の2拍目で止めます。小節の頭だからと弾き直さないのがポイントです。似た曲線のスラーは、音をなめらかにつなぐ演奏の指示で、タイと同じ意味ではありません。ギターではハンマリングやプリングの表記もあるため、曲線だけで判断せず、音高・hやpなどの記号・譜面の凡例を合わせて確認しましょう。

Pio: 2拍目に弾かないなら、その拍はお休みってこと?

ドック先生: 弾く動作はしないけれど、前の音を残す拍だよ。休符のように音を止めず、声では2も数えよう。今日の例は3拍目から休むんだ。

今日できる8分メニュー

  1. 2分:メトロノームを手動で60 BPM・4/4に設定。4クリックを1・2・3・4と数え、1・2で「ターア」、3・4は声を止める
  2. 2分:1弦開放Eを1拍目だけ弾き、2拍目も伸ばす。3拍目の頭で軽く消音し、4拍目も休む。4小節試して、途中で弾き直していないか確認する
  3. 2分:タイなしのつもりで1・2拍目に1回ずつ弾き、3・4は休む。タイありと1小節ずつ交互にし、出だしの回数を比べる
  4. 2分:余裕があれば4拍目に弾き、次の1拍目も伸ばし、2拍目で止める。難しければ最初の例へ戻る。最後に「伸ばす拍でも数え続ける」とメモする

内容確認と参考情報

最終内容確認:

タイの定義とスラーとの区別を大学・メーカー教材で照合。日英を二度見直し、4/4の1→3拍目と4→次の2拍目が各2拍であること、図の発音回数と消音位置を検算しました。開放弦の8分メニューは編集部の提案です。

参考情報は本文の確認に使用しています。個別の診断や、すべての楽器・機種への適合を保証するものではありません。

よくある質問

タイの後ろの音符をもう一度弾きますか?

弾き直しません。最初に出した音を、その音符の長さの分まで伸ばします。拍のカウントは続けます。

4分音符2つのタイは何拍ですか?

4/4拍子では2拍です。1拍目からなら、3拍目の頭までが2拍分。2拍目の頭で止めると1拍分になってしまいます。拍子によって拍の単位が変わるため、条件も確認します。

タイは必ず長さを2倍にしますか?

いいえ。結ばれた音符の長さを足します。4/4で4分音符と8分音符をつなげば1拍半。今回のように同じ長さ2つの場合だけ、最初の音符の2倍です。

音が弱くなったら途中で弾き足してよいですか?

このタイの練習では弾き足しません。まず弦へ触れて音を切っていないか確認し、自然な減衰はそのまま聞きます。押弦する例へ進む場合は、必要な間だけ押さえた状態を保ちます。

タイとスラーは同じですか?

別の記号です。タイは同じ高さの音の長さを連結し、スラーはなめらかなつながりを示します。実際のギター譜では奏法記号や凡例も確認し、すべての曲線をタイと決めつけないでください。

CHORDOCKがタイの演奏を採点してくれますか?

この記事のリンク先は拍を刻むメトロノームです。タイや消音の自動採点はしません。60 BPMと4/4を手動で設定し、出だしの回数を自分で聞いて確かめます。8分は編集部の練習提案で、習得期限ではありません。