ギターのビブラートが不安定?揺れ幅と速さをそろえる初心者向け3ステップ
ギターのビブラートは、伸ばした音の高さを小さく繰り返し変化させる奏法です。弦を一度だけ目標音まで上げるチョーキングとは異なり、ビブラートでは「少し上げる、元の高さへ戻る」という往復を続けます。音程が上がったまま戻らない、揺れが急に大きくなる、速さが一定にならない場合は、派手に揺らす前に「基準の音」「一回の往復」「揺らす間隔」を分けて確認しましょう。
主な機能・選択肢
- 最初にまっすぐな音を1拍伸ばし、戻る場所を耳で覚える
- 初心者の練習では半音より狭い小さな上昇から始め、毎回原音へ戻す
- 60 BPMでクリックを原音、その間の「と」を少し高い音にして往復をそろえる

揺らす前の原音を決める
チューニングしたギターで、2弦8フレットを普通に押さえて鳴らします。まずビブラートを加えず、1拍以上まっすぐ伸ばしてください。次に2弦9フレットを直接鳴らし、8フレットとの半音差を聞きます。今回の初心者練習では、ビブラートの上昇幅をこの半音より小さくします。9フレットの高さへ正確に届かせるチョーキング練習ではありません。8フレットの音が押さえ始めから高くなる場合は、弦を横へ引いているか、必要以上に強く握っている可能性があります。最初の1拍を揺らさず鳴らし、基準音が安定してから動きを足します。
一回だけ上げて、原音へ戻る
2弦8フレットを薬指で押さえ、人差し指と中指をその後ろへ添えます。薬指だけで力を受け止めず、複数の指で弦を支えます。親指の位置や手首の使い方には複数の方法があるため、一つの関節を強く固定する必要はありません。肩を上げず、手首や指に鋭い痛みが出ない範囲で、小さな動きを選びます。音を鳴らしたら、弦を太い弦側へほんの少し押し、すぐ元の位置へ戻します。押弦を完全に離さず、「原音、少し高い音、原音」の一往復で止めます。戻った音が最初より高ければ移動が残り、低く聞こえたり音が途切れたりするなら押弦が緩みすぎています。一往復を3回続けて再現できてから、連続したビブラートへ進みます。
揺れの速さをメトロノームへ合わせる
メトロノームを60 BPMに設定し、「1と2と3と4と」と数えます。各数字のクリックで原音へ戻り、その間の「と」で弦を少し上げます。これで1拍につき「原音、少し上、原音」の一往復になります。各小節の1拍目で弾き直し、4拍だけビブラートを続けたら一度休みます。4小節を録音し、クリックごとに原音へ戻っているか、途中だけ揺れ幅が大きくなっていないかを確認してください。3セット安定したら65 BPMを試せます。速い揺れが正解という意味ではありません。曲に合う速さと幅を選ぶためにも、まず一つの遅い動きを再現できるようにします。
Pio: ビブラートをかけると、音がどんどん高くなって最後はチョーキングみたいになるよ。
ドック先生: 上げることより、元の音へ戻ることを先に覚えよう。まず一回だけ「原音、少し上、原音」と動かして止めるんだ。それが安定してから、同じ幅と速さで繰り返せばいいよ。
今日できる8分のビブラート練習
- 1分:チューニング後、2弦8フレットと9フレットを直接弾き、半音差を聞く
- 2分:2弦8フレットをビブラートなしで1拍伸ばし、押さえ始めから音程が動かないか確認する
- 3分:「原音、少し上、原音」の一往復で止め、3回連続で同じ幅へ戻す練習を繰り返す
- 2分:60 BPMでクリックを原音、「と」を少し高い音にし、4小節を録音して揺れ幅と速さを確認する
内容確認と参考情報
最終内容確認:
ビブラートが小さな音程変化の反復であること、チョーキングとの動きの違い、トレモロが本来は音量変化を指すことをメーカー公式解説と照合しました。
- ギターソロの基本:ビブラートとチョーキング — Fender
- ビブラートとトレモロの違い — Fender
参考情報は本文の確認に使用しています。個別の診断や、すべての楽器・機種への適合を保証するものではありません。
よくある質問
ビブラート、チョーキング、トレモロの違いは何ですか?
ビブラートは音程を小さく周期的に変化させます。チョーキングは弦を動かし、狙った高さへ一度上げる奏法です。トレモロは本来、音量の周期的な変化を指します。ただしギターの部品名では、音程を変えるアームが「トレモロアーム」と呼ばれる場合があります。
ビブラートはどのくらい大きく揺らしますか?
曲調や演奏者によって変わり、一つの正解はありません。初心者は半音より狭い幅から始め、毎回原音へ戻れる範囲を選びます。まず一定の幅を作り、その後に広い表現を試してください。
ビブラートは速いほど上手に聞こえますか?
いいえ。遅い曲ではゆっくりしたビブラートが合う場合もあります。速さそのものより、意図した時点から始まり、幅と間隔を選べることが大切です。
薬指以外でもビブラートをかけられますか?
はい。人差し指、中指、小指でも使えます。最初は人差し指と中指を後ろへ添えた薬指で練習すると、力を分けやすく、往復を確認しやすくなります。
チューナーを見ながらビブラートを練習できますか?
チューナーは揺れている途中の表示が安定しないことがあります。最初の原音と、動きを止めて戻った音の確認に使い、連続した揺れは録音と耳、メトロノームで確認してください。
アコースティックギターでも同じ練習ができますか?
できます。ただし弦の太さや張力によって、エレキギターより動かしにくい場合があります。幅を小さくし、無理に押し上げません。鋭い痛み、しびれ、手首や関節に残る違和感があれば中止してください。